「中国語を始めたい気持ちがあるけど、踏ん切りがつかない』という人に向けて中国語の始め方について情報をまとめてみました。
私は中国語、韓国語、日本語を操るトライリンガルであり、各言語を複数の大学で講義をしています。
この記事を読むと、中国語を学習するメリットを理解して中国語の世界への一歩を踏み出したくなるでしょう。
目次
１ 中国語世界
１－１ 中国語の将来性
１－２ 世界と中国語
１－３ 中国語が強い理由
２ 中国語の学習方法
２－１ まずは読み方から ピンインの読み方・書き方を覚えよう！
２－２ 中国語の発音
２－３ 中国語の文法
３ 中国語の各種検定ガイド
３－１ 中国語検定
３－２ HSK
４ 中国語を学ぶには独学？それともスクール？
４－１ 独学のメリット・デメリット
４－２ スクールへ通うメリット・デメリット
４－３ 中国語のオンラインレッスンについて
１ 中国語世界
１-１中国語の将来性
世界に向けて中国の影響は拡大の一途であり、止まることをことを知りません。
今、世界の５人に一人は中国語を使っており、世界で最も使用人口の多い言語です。
世界における中国語の影響力の増大に伴って、中国語の需要はますます増えています。
１－２世界と中国語
中国語は国連の公用語の一つです。
世界での中国語学習者は約３０００万人に達すると言われており、世界各国の教育機関では中国語の教
育課程も多数設置されているという状況です。
１－３中国語が強い理由
ライバルが多いレッドオーシャンとライバルが少ないブルーオーシャンのどちらの選択がより合理的でしょうか？ 日本では早い人で幼少期から英語を勉強しています。ところが中国語はどうでしょうか？ ちょっと目先を変えるだけできっと一目置かれる存在になれるでしょう。
２ 中国語の学習方法
２－１ まずは読み方から ピンインの読み方・書き方を覚えよう！
ピンイン（拼音）とは中国語の発音記号のことで、ローマ字で表します。
このピンインが読めるようになると辞書を引いたり、アプリ等で中国語の意味等を調べることができるようになります。中国語学習においてピンインの習得は必須項目です。
２－２ 中国語の発音
中国語を聞くと、独特なリズムを感じることでしょう。
あのリズムの正体は四声（しせい）という一般に日本語には用いられない独特なアクセントによるものです。
また、日本語には無い発音もあり戸惑うこともあると思いますが、舌の使い方など新たな発見も沢山ありますので楽しみながら勉強するとよいでしょう。
２－３ 中国語の文法
中国語の文法の特徴として語順は英語に似ています。
語順のほかにも似ている部分はありますので、比較しつつ学習すると覚えやすいと思います。
３ 中国語の各種検定ガイド
中国語を学ぶ理由はひとそれぞれありますが、客観的に自分のレベルを判定したり、キャリアアップのために中国語運用能力を検定試験を受験してレベルを測るということが必要な場面がでてきます。
現在の日本にはいくつか中国語のレベルを測る試験がありますが、ここでは主に２つの試験を紹介します。
３ー１中国語検定試験
中国語検定試験とは
中国語検定試験の始まりは1980年代頃と歴史がある、日本語を母語とする中国語学習者向けの試験です。日本国内では受験者数の低下傾向にありますが準４級から１級まであり、最もレベルが高いのが１級です。
履歴書に書けるのは３級取得からと言われています。
３－２ HSK
中国語検定試験に少し遅れて９０年代に始まりました。
正式名称を漢語水平考試といい、中国の文科省にあたる教育部の認定の中国語資格試験です。
近年人気があります。毎月どこかで試験を開催しており、受験者数も増加傾向が続いています。
４ 中国語を学ぶには独学？それともスクール？
４－１独学のメリット・デメリット
中国語学習を初期の段階から独学で学習をスタートするのはお勧めしません。
当初から間違えたまま学習を進めた場合、矯正も必要となり時間を空費します。よって可能な限りネイティブの講師を選んで学習をスタートすることをお勧めします。また、中国語は北方三省（吉林省、遼寧省、黒竜江省）の発音が濁りがなくきれいな発音をする話者が多いです。
中級以降は独学できる力がついていますので独学で中国語学習を進めるようになります。
４－２ 中国語スクールへ通うメリット・デメリット
学習の初期段階において正しい発音の習得にはプロの力は必須です。
基礎を築くためにわざわざ遠回りする必要はありません。初期段階ではスムーズに基礎を固めましょう。費用面では個人レッスンの場合単価は高く、グループレッスンの場合は個人レッスンと比べやや費用を抑えることができます。個人レッスンは持ち時間すべてが受講者一人のためにあるので、時間を有効に使うことができます。グループレッスンの場合は、一般的には同じレベルの受講生と学ぶので他者と自分の比較ができ、学習進度の判断ができます。
デメリットは、スクールには不特定多数の人間の出入りするため、感染症等に感染するリスクがあります。
４－３ 中国語オンラインレッスンについて
コロナ渦の昨今、急速に普及したオンラインレッスンですが、以前と比べ通信環境も高速かつ安定しているため安心してビデオ通話でのレッスンが可能となりました。１レッスンあたりの単価が安価で定額制のスクールも数多く存在します。
ただし、一部のスクールでは「会話が〇〇分し放題」といった会話中心で語学スクールを銘打っているサイトを見かけることがあります。いくらネイティブと会話したところで、きちんと文法を学ばなければ上達は望めません。
会話中心のサロンというのは初級者が基礎を築くという目的には合致しませんのでスクールを選ぶ際は自分の目的とスクールのサービス内容とを検討する必要があります。この場合の条件としては文法も含めて日本語で説明できるレベルの講師であること、講師自身訛りがなくきれいな中国語の発音ができること、前述の品質を担保しつつ安価であることを考慮してオンラインレッスンを選ぶとよいでしょう。
